イタル~another day~

視線を古西に移してジュンが
「そうなのか?」と訊く。

「僕がピッチングしてる時に『イタルがいればなあ』と話してるのを聞いたことがあります」

「そんなことないだろう」

「ええ。独り言みたいな感じでした。だから余計に気になってしまって、他の先輩方に訊いたんです・・・」

古西は俺とジュンの顔色をうかがいながら話を続ける。

「そうしたらこの学校には奈良さんというすごいピッチャーがいることを教えてもらって・・・」

「すまん。イタル」

ジュンが謝る。