イタル~another day~

それなのに未練たらしく、
ジュンとのキャッチボールだけは続けていた。

セイショーが全国大会行きを決めた日も、

やっていた。

「ここにいる超高校級ピッチャーが出てたらセイショーじゃなくてうちが行ってたかもしれないのにな」

ジュンが本気とも冗談とも区別つかない調子で言う。

「公式戦で投げたこともないのに超高校級もなにもないだろうよ」


とは言うものの、自分の投げる球が今ならセイショー打線にも通用する自信はあった。

他のヒトは知らないが、

俺の場合は

山間部の新聞配達で足腰が鍛えられ、

バイクに乗ることで体重移動に磨きがかかり、

投手として超一流になっているように自分で分析していた。

でも、そんなのは

いつか、
進も言っていた


宝の持ち腐れ、だ。

それに

野球は一人でやるものじゃない。