イタル~another day~

外車は街の中心部を抜け、
玲ちゃんの働く市場のある港とは、また別の港の方へ向かっていた。

こっちへはほとんど来たことがない。
気持ちスピードの上がった外車に遅れないように付いていく。


港のすぐ横を通り過ぎ、
古い家並みが続く辺りへ差し掛かるとスピードが落ちてきた。

その中でもひときわ大きな家

―長く白い壁と大きな門を持つ―

へ外車がゆっくりと吸い込まれていく。

門の外でバイクを停めた。