イタル~another day~

「昼には帰って来るけどね。今はいない」
知っていることを話す。

その会話は森さんの耳には届かなかったと思うが、

「ほら、もう帰る時間だから」

とりゅうじくんを大きな声で促した。

「お兄ちゃん・・・」

りゅうじくんが話し掛けてくる。

「・・・ママと住んでるの?」

「そうだよ」

と答えるとうらやましそうな
憧れるような
不思議な顔をしてから

「ママをよろしくね。ママさみしがりやだから。一人じゃなくて良かったよ」

と言って外に駆け出した。