イタル~another day~

名前で呼ばれることに

頑なに拒絶するようなこだわりがあるわけではないが、

気軽にいいよとも言えない雰囲気だった。


少し遠くから金属バットの打球音が聞こえてくる。

セイショーが練習を始めたのだろう。

さすが強豪校だ。


俺、何やってるんだろうか・・・

「好きにしたらいいよ」

ちょっと投げやりに聞こえたかもしれない。

「イタル、イタル、イタル、イタル、イタル、イタル」

栗崎さんが何度も俺の名前を呪文のように繰り返す。