イタル~another day~

目の前の輪から、こちらに駆けて来る奴がいる。

炎を背にしたシルエットと、
その気ぃ使いの感じからジュンだとわかる。

「踊らないのか?」

「ゴメン。少し疲れたよ」

野球同好会の練習試合に参戦することを決めてから、
かなりのハードスケジュールだった。

学校とバイトに野球の練習。

そして、続けていた自宅学習も手を抜かなかった。

犠牲になったのは、バイクだ。

文化祭が終わって、一山越えた開放感と一抹の寂寥感にひたっていたところだ。

後夜祭ではじける元気は残っていなかった。