イタル~another day~

次はポテっと、何かが歩く先に投げ出された。

こうして暗幕の隙間から小道具が飛び出してくる仕掛けだ。

仕掛けといっても暗幕の裏のスタッフがタイミングを見て投げ出すだけだけど。

落ちている手首はうっすらと発光していた。

「あんまりいい出来じゃないな」

と言って振り返ると、彼女の怯えている感じが伝わってきた。

「大丈夫?」
顔を寄せて小声で訊く。

二人きりのようで、実は多くのクラスメイトに囲まれているのだ。

彼女が頷くのがわかる。