イタル~another day~

「野球の試合って、どこでやるの?」

栗崎さんが俺の前の席に腰掛け、身体をひねって訊いてくる。

「野球場じゃないの?」

ちょっと驚いたような顔をしたけど、一瞬でたてなおして
「今度の練習試合だよ?」
と再び訊く。


気のせいかもしれないけど、彼女は俺のこと好きなのかな?

なんて思ってる。


わざとそっけない態度をとっているつもりなんだけど、彼女はなかなかめげない。

がんばってかわいい八重歯を少しのぞかせている。

「あー、セイショーのグラウンドかな」


「応援に行っていいのかな?」

わからないな、正式な会員じゃないし・・・

と言おうとしたのに、

「もちろん。大歓迎だよ?」