「総太さんて、結婚してないの?」

「あー、総太が結婚したって話は聞かないなぁ」

「誰か好きなヒトがいるんだろうね」

「マヂか?なんかそんな話してたのか?」

かわいそうな総太さん・・・。

おい、教えろよ
と話し掛ける玲ちゃんに
明日も早いから寝るよ
と言って部屋に引っ込んだ。

話の始め、

"・・・幼なじみだよ・・・ちょうどあんたと知沙ちゃんのように・・・"

と聞いてから、

総太さんが自分に
玲ちゃんが知沙に重なってしまっていた。
そうすると玲ちゃんが語らない部分、あるいは自分でも気が付かない(フリをしている)部分がわかってしまった。

そして、自分の気持ちも。

知沙もいつか、
気持ちの大きなヒトに出会うのだろうか・・・