玲ちゃんの様子がおかしいのは気付いていた。 山道に入ってから、バックミラーを見るタイミングが不自然だった。 「イタル、ごめん」 「え?」 「親父さんと約束したばっかりなのに・・・」 "甘かったか・・・"という小声。 「何が甘かったの?」 「ん?・・・わたしの考え。まさか真っ昼間からただ疾走ってるだけの車にまで絡んでくるとは思ってなかったよ。奴らも相当ヒマなんだな」 "・・・それかストレスためてるか?・・・" 「奴らって?」