ブランコ






「まーまー彼方、落ち着いて?」


綺亜羅は笑顔で俺の肩をポンポンと叩くと、恐ろしいことを言い放った。


「みんな、知ってたから」


……は?


「うちら気付いてた!バレバレだから!」

「…えーっとそれは…お前らだけ、だよな?」


まったく問題ないというような爽やかな笑顔でそう言われると、逆になんか開き直る…。


「うちら、誰にも言ってないよ?」

「でも、気づいてる人は気付いてんじゃない?」


いや…嘘でしょ…。


「お…俺って、そんなわかりやすいの…?」


恐る恐る目の前の4人にそう聞くと


「…自分でわかんないもんなの?」

「男はそーゆうの意識してないんじゃない?」

「特に彼方なんかね?本能で動くかんじ?」
「それゆーたら男全員や。健全な男子高校生は大体、本能のまま生きよる」


なんか話しがいらん方向にいってる気が…。


「とりあえず、大丈夫よ。邪魔できるやつはいないでしょ」

「それは…まぁ。…邪魔してもやらないけど」


「………」

「…天然なの?」

「よく恥ずかしげもなく言えるわね」

「こっちが恥ずかしくなるって」

「まぁ、これがイケメンの特権やな」


咲斗の一言になるほど、と頷く女3人。


俺…なんか言った?