ブランコ





「ねぇ―…。今、何時?お腹すいてきた」


夏希がぐ―っと伸びをしながらそう言った。


「えっとねー…今、12時半!結構勉強したね?」

「そうだなー。学校の時よりしてるかもな」


「あー分かるかも」


魅歩はそう言って夏希と同じように伸びをして、握っていたペンを置いた。


いつの間にか勉強をはじめて2時間半もたっていた。


「俺も腹減ってきたわ。なるチャン、差し入れは?」


咲斗がコンビニの袋を顎でしゃくる。


「おやつしかないよ〜?」

「そか……」

「買いに行くのはめんどくさいよね…」


夏希の言葉に、全員が黙ってしまう。


さすがにお腹すいてるときに買い出しはキツいよな…。

私はそう思い、それからふと何気なく呟いた。


「―――…なんか、作ろっか?」


すると全員の視線が私に集中する。


そして、戸惑いつつも彼方が口を開いた。


「え……?作れんの?」

「…まぁ、一人暮らしだし…」

「そっか…!」

「あ、でもこの人数だと材料的に炒飯ぐらいしか」

「いい!それでいいよ!」

「うん…。なんか食べさせてくれれば…」

「いいよね」


綺亜羅がそう言うと、全員がうんうんと頷きあった。


「分かった。それじゃあ、ちょっと待ってて」


私は立ち上がり、キッチンへ向かった。