ブランコ



―――――…




「なぁ蒼空チャン。俺、思たんやけど、ここ6人で勉強できるスペース…っていうか机、あるんか?」


各々自由にしていたとき、突然咲斗がそう言い出した。


「だって、コレは無理やろ?」


コンコンっと目の前のテーブルをたたく。

…確かに。コレに6人は無理…というか無謀だろう。


一応机とはいえ、所詮来客用とか、ちょこっとしたときに使う机だし。


それにソファがあるし、テレビあるし…。

6人で勉強するとなると、ちょっと余裕がなくなるな。


でも…。


と、口を開こうとしたところへ、今日2度目の来客を告げるインターフォンがなる。


玄関をあけにいくと


「ゴメン蒼空ぁ…。コンビニ寄ってたらおそくなった」

「うん、大丈夫」

「あ、どーもー。っうわ中も広っ!高校生でマンション住みとかフツーに金持ちじゃん?まじうらやましいんですけど」

「いや、別に」

「おはよー♪失礼しますっ!」

「あ、どうぞ」


綺亜羅に続いて無駄にテンションの高い2人が入ってくる。


なんか…朝からこのテンションでこの高い声聞くと……イラッとするな。


いつもの自分の家とは思えない騒がしさだ。