ブランコ






それにしても、ちょっと大げさだな…。


たかが数日休んだくらいで。


そう思ってると横から彼方の声が聞こえた。


「蒼空が3日間音信不通だから…」


私は“そうだったっけ…?”と首をかしげた。


「せやで。先生がな、蒼空チャンに電話つながらへんからーゆうて、俺らに頼んだんや」


咲斗が携帯を操作しながら答えた。


あぁ――――…。


朝の電話、担任だったんだ…。


「…ねぇ…。なんで、出なかったの?」


ソファに座ってる成瀬が、そう私にたずねた。



その瞬間、嫌な記憶がよみがえる。


……ッ!


慌ててそれを押し殺し、ただ平然と


「寝てた」


ありきたりな理由を答えた。


いろいろ聞かれるとめんどくさいし…。