「離して!離してったら。」

男と女では、力の差が目に見えてほど違うのに懸命に頑張っている、結。


さっきは、このままで居させて。
と言ったのは何処のどいつだ?と思ってしまう。


「さっきは、抱き締めて欲しい。と言ったのは結だっけ?」



「う゛っっ!!」

ジタバタするのが止められ何事もなかったように、俺の腕の中に収まった、




女って───
言葉に弱いんだ。




「なぁ、」
「ん?」

振り替えって、
顔をまじまじと見られる。

「俺は、こうやってるのが幸せなんだ。」


「えっ!?」






「それは、相手が
結だからなんだけど。」