その行動は静かになった教室で行われる


「…ん、」


「そんなに緊張するなって。」

2人の男女によって。


謎の会話が静かな教室に響き渡り、廊下にも聞こえる


「緊張するなって…。いわれても、しちゃうよ。」


「そうだな。初めてだもんな。」

ニヤリと口角をあげる彼。新しい玩具を手に入れたような、そんなような顔の彼。



その顔の対になる、彼女の顔は唇を噛み締めたような…
そんな何かに耐えるようなそんなような顔の彼女。



2人が並ぶと、まるで白と黒のようなほどの表情の違いだ。