こんなにも温かいのに。

なんて、神様は薄情なんだろう。



シュウは、もう、いなくなるの?




シュウの手が私から離れて、頬が冷たい風に吹きつけられた。


「最後に言いたいことがある」


しっかりこっちを見据えて、シュウは言う。






「蜜は、ポニーテールより下ろした方が可愛い」






そして、シュウは―大瀬 萩は、消えた。