彼と彼女の恋愛事情




その言葉に、あたしは言葉を失う。


「去年も国1の受け持ちは女帝だったんだから、最低1回通りはやってるはずなのになんで気付かねぇんだよ……」


はぁ、と溜め息を吐く“奴”に、あたしはさゆちゃんに泣きつこうと振り返るが、もうさゆちゃんの姿はそこにはない。


どうやらさゆちゃんはもう自分の席に着いてて。


「椎斗《しいと》~~~~!!! 助けて~~!!」