☆ハイローハート

あこはめんどくさそうに片眉をあげてため息をついた

参考書を抱えたとよきがおやつの残骸やペットボトルのゴミを片付けてやってくると、あこはピョンっととよきの横に立ち


「ごはん食べてかえろ♪

モロ、何食べたい~?ファミレス??」


と気分を変えた声を出す


「あ!じゃあさ、今日はずっと外にいたし、アタシんちでピザデリバリーとかどう??」

「それいい!決定ッ」


一足先に歩き始めたとよきとあこを追おうとすると、後ろから理一がアタシの腕をちょっとだけ引っ張ってあっという間に力いっぱい抱きしめられた


「あ、もうっ!」


って離れようとすると真面目な声で名前を呼ばれて、犬みたいにやわらかい髪が理一の目を半分隠しながら近づいてくる


キスの直前に指先で理一の唇に触れた



「チューはあとで」



って照れを隠すためにわざと小声で言って、理一と手をつなぎマンションに向かって歩いていく


ぎゅうっと手を強く握られたと思うと横で「……サイコー」ってつぶやく声



……???

…………


「そうやって俺のこと焦らせば焦らすほど反動大きいってわかってる?」


ほんまに、この男は……

でも、ね



「そんな理一が好きやもん」




アタシと理一は、いつもこんな感じ




どこかの誰かが書いた詩のように、沈む夕日が手をつなぐ2人の姿を地球に焼き付けた





     お  わ  り