さやかはそのリングを指から抜き取ると、ベッドサイドのチェストの上に置いた
そのままカバンを手にとってアタシの横をすり抜けて行くと、彼女が取っ手に触れる前にドアが開いて青白い顔をしたモロがぼんやりと入ってきてさやかと正面衝突
「ひゃっ、ごめん……」
モロは誰とぶつかったのかすら認識しないまま謝ったけれど、さやかは止まりもせずに出て行ってしまった
…大丈夫かな?
とさやかの後を追うように病室から顔を出すと、彼女とすれ違ったとよきが眉をしかめるのが見えて……深くまばたきをすると思い立ったように病室を出た
警察に行って憔悴しきっているモロも気にはなるけれども、早足で行ってしまうさやかを小走りで追いエレベーター前でつかまえる
「何?女の子に追いかけてもらっても嬉しくないよ」
「一つだけ……
さやかちゃんさ、顔は可愛いんだから……すぐに彼氏なんてできるよ」
「…………」
……
「あと、女の友達作ったほうがいいよ?
恋をしてる時、チカラになってくれるような本当の友達」
「中学生の時一匹狼だった人に言われたくないもん」
「……それは、確かに」
「一匹狼なら、理一くん達とあこちゃんみたいな関係になれると思ったのに、全然そうならなかった」
憧れてもらえるようないい関係じゃないと思うんだけど……
「なんで?さやかちゃんみたいに可愛くなりたいって思ってる女の子の方が多いって」
「どうせ、顔だけが取りえって言いたいんでしょ」
「言ってない言ってない」
彼女は大きな目からこぼれそうになっている涙を指先で流れないように堰き止めてしまうと「ヤメタ」と少しだけ笑った
「どうせ泣くなら、かっこいい人の前で泣こ」
ちょうど開いたエレベーターに乗って手を振るさやかに、「バイバイ、またね」と手を振り返した
モロとは無理だろうけど、ちょっぴり本音を見せたアタシとなら友達になれる……と、思う
ああ、アタシ、超いい人
そのままカバンを手にとってアタシの横をすり抜けて行くと、彼女が取っ手に触れる前にドアが開いて青白い顔をしたモロがぼんやりと入ってきてさやかと正面衝突
「ひゃっ、ごめん……」
モロは誰とぶつかったのかすら認識しないまま謝ったけれど、さやかは止まりもせずに出て行ってしまった
…大丈夫かな?
とさやかの後を追うように病室から顔を出すと、彼女とすれ違ったとよきが眉をしかめるのが見えて……深くまばたきをすると思い立ったように病室を出た
警察に行って憔悴しきっているモロも気にはなるけれども、早足で行ってしまうさやかを小走りで追いエレベーター前でつかまえる
「何?女の子に追いかけてもらっても嬉しくないよ」
「一つだけ……
さやかちゃんさ、顔は可愛いんだから……すぐに彼氏なんてできるよ」
「…………」
……
「あと、女の友達作ったほうがいいよ?
恋をしてる時、チカラになってくれるような本当の友達」
「中学生の時一匹狼だった人に言われたくないもん」
「……それは、確かに」
「一匹狼なら、理一くん達とあこちゃんみたいな関係になれると思ったのに、全然そうならなかった」
憧れてもらえるようないい関係じゃないと思うんだけど……
「なんで?さやかちゃんみたいに可愛くなりたいって思ってる女の子の方が多いって」
「どうせ、顔だけが取りえって言いたいんでしょ」
「言ってない言ってない」
彼女は大きな目からこぼれそうになっている涙を指先で流れないように堰き止めてしまうと「ヤメタ」と少しだけ笑った
「どうせ泣くなら、かっこいい人の前で泣こ」
ちょうど開いたエレベーターに乗って手を振るさやかに、「バイバイ、またね」と手を振り返した
モロとは無理だろうけど、ちょっぴり本音を見せたアタシとなら友達になれる……と、思う
ああ、アタシ、超いい人



