☆ハイローハート

アタシととよきに比べると、ナルと風香ちゃんは本当に仲がいい


二人の背中を見送っていても、あのチャラいナルが風香ちゃんにメロメロなのがわかる

今まで合コンキングだったくせに全然してないってのも……好感度大


彼女がいてもナルに誘われりゃホイホイついてってた理一ってマジなんなの??

いや、理一だけじゃない

とよきも行くね

絶対(俺、興味ないから)ヅラして行くね


と病室内にいる二人を想像でこきおろしながらナル達の姿が見えなくなって戻ろうとすると、花を抱えたさやかがこちらに向かってくるのが見えた


体が小さいから、上半身がほとんど全部花で隠れている


近くまで来てやっとアタシに気付いたさやかは笑顔なしでちょっとだけ首を傾げたような会釈をした

今飾られているキレイな花を持ってきたのも……さやかなのかな


病室内に慣れた様子で入っていくと、花瓶の中でまだキレイに咲き誇っている花をゴミ箱に入れ新しいのを開封している

「捨てちゃうなら、持って帰っていい?
まだ全然キレイだし、つぼみとかあるし」

と言うと「どうぞ」と無表情だけれど、高くてかわいい声で返事された

とよきは何も言わずに部屋を出て行ってしまって、不本意にもアタシとさやかと眠ったままの理一


アタシはゴミ箱から花束を拾って、これまたさやかが捨てた新聞紙でくるくると包んだ

「こんなことになる前、理一くんと学校で話した時……」

さやかはこちらを見ずに、専用のはさみで茎を切り花の長さを調整しながら話しはじめた

「自分は彼女に悲しい顔ばかりさせるから……もう諦めるって、言ってたのに」

確かに理一はアタシにもモロが悲しい顔をするって嘆いてたけど、諦めることに決めたのはしらなかった

もし本当に諦めるつもりなら、モロと理一は本当にいつもすれ違い

見えない手に阻まれるってこーゆうことなのかもしれない


「でもさやかからすれば……いつも寂しそうな顔をしているのは理一くんも一緒だと思う」