そこから身のこなし軽くトンっと出てきた人物が見えて、アタシは忘れていた呼吸を思い出して息をつき、強張っていた全身から力が抜けて、少しだけ微笑んだ
怖くない
悲しくない
寂しくない
アタシはもう、昔のアタシじゃない
男だけに必要とされてたアタシじゃない
恋を一つ
愛を一つ
優しい男を1人
失ったって平気……
アタシは振り返って、涙でにじまない世界に理一を見つけた
「バイバイ、理一」
そう言って公園を一歩出ると、アタシを見つけて手を振る姿に向かって駆け出した
「二人一緒にアタシの家を襲撃してくるかと思ったのに来ないから、気になって迎えに来ちゃったし」
髪を適当にポニーテールにしたあこが、部屋着のスウェットにゴールドの10センチヒールパンプスという出で立ちだから、吹きだした
「あこ、靴……」
「理一、一緒じゃないの?」
「……うん、元カノが来たから」
「……そう」
「うん、もういいでしょ」
「そう……
……じゃあさ、この間ネイルシールとラインストーン大量に買ったからマニキュア塗りあいっこしようよ」
アタシは大きくうなずくと、先にマンションに戻って行くあこの背中を追う
振り返ることは、もうしない……と大きく息を吸うと、また気温を下げた空気がひんやりとアタシの体内にいさぎよく入ってきた
怖くない
悲しくない
寂しくない
アタシはもう、昔のアタシじゃない
男だけに必要とされてたアタシじゃない
恋を一つ
愛を一つ
優しい男を1人
失ったって平気……
アタシは振り返って、涙でにじまない世界に理一を見つけた
「バイバイ、理一」
そう言って公園を一歩出ると、アタシを見つけて手を振る姿に向かって駆け出した
「二人一緒にアタシの家を襲撃してくるかと思ったのに来ないから、気になって迎えに来ちゃったし」
髪を適当にポニーテールにしたあこが、部屋着のスウェットにゴールドの10センチヒールパンプスという出で立ちだから、吹きだした
「あこ、靴……」
「理一、一緒じゃないの?」
「……うん、元カノが来たから」
「……そう」
「うん、もういいでしょ」
「そう……
……じゃあさ、この間ネイルシールとラインストーン大量に買ったからマニキュア塗りあいっこしようよ」
アタシは大きくうなずくと、先にマンションに戻って行くあこの背中を追う
振り返ることは、もうしない……と大きく息を吸うと、また気温を下げた空気がひんやりとアタシの体内にいさぎよく入ってきた



