☆ハイローハート

「みさき」

きっとね

きっと、もう決まってるの

スタート地点を間違ってしまったアタシ達は、同じゴールにたどりつけないって


「ごめんさやか」

「やだやだやだ」

「待ってみさき」

「あの人にばっかり優しくしないで!!!」


二人の大きな声

アタシは理一といると、穏やかな心でいられない

どうしても耳を塞いで叫びたくなってしまうんだ


「みさき、みさき」

「理一くんっっ!!」


もうやめて

ここにいる誰もが幸せになれない

そんなのって……しんどいだけ


「やだやだやだ」

というさやかの声はますます不安を煽る

壊れていくのがわかる


「やだやだやだ!!」


さやかの声は、キンと空気をつんざく


もうやめて、聞きたくない

理一の幸せを願うから、アタシの幸せも祈って

たとえそれが理一の横に無くても、アタシのために祈って


誰か助けて


心が潰れそう


公園の出口に近づくと、マンションの入り口が見える