☆ハイローハート

「好き」と言った理一の唇が重なろうとしてくる

苦しくて苦しくてあごを引いて寸前で逃げるけれど、「みさき」とうわごとのように呼ばれて追いかけてくる

接触しないように角度を変えて離れたら、「好き」ともう一度言われて……

退路をなくすようにますますきつく抱きしめられた


アタシの背中と腰に添えられた手


重なりそうで重ならない唇


「理一」


消えかけの声でもこの距離ならはっきりと届く


「黙って……」


次の言葉を封じられて


うそみたいに

まるで世界が二人っきりになったみたいに


理一があたしの視界全てを覆う



理一の息で、溺れそう……





ないはずの気持ちが存在しだす

時間にあらがって、理一の匂いのない匂いを運ぶ風に包み込まれて、



「理一……アタシ……」



といいかけると、雲がちぎれるかと思うほどの悲鳴が聞こえてきて、アタシと理一は驚いて公園の入り口に目を向けた