☆ハイローハート

さっきからずっと、アタシは一言も話していない

アタシがいない間の話をもっと聞きたい気持ちにさせられている

理一は何を考えて、何をしていたの?


もう、買い物どころじゃない

胸がつまる


彼の名前を呼ぼうと、そっと理一の腕に触れると……

アタシが離れると思ったのかぎゅっと力がこめられた


「国坂を選ぶなんて、言わないで……」


理一がアタシに顔をこすりつけて、耳にくちびるが触れる


「他の男の名前聞かされると、すげー悲しい……」


アタシは彼の腕の中でむりやり体をねじると、理一の胸を押して顔をのぞきこんだ


「なんで……」


「みさきが……好きだから」


手のひらで理一の胸を押しのけようとしたのに、触れるとそこから動けなくなる



「行かないで、みさき」



またギュウと抱きついてきた理一の腕の中で「離して」と顔をあげると、視線がぶつかって……

おでこにチューされた

コンっと今度はおでこ同士がくっつく

……突き放せない


少しだけ首を傾けると、容易に唇が触れ合ってしまう

ほんのちょっと意識しただけで、心臓が苦しくて痛い