「知らないだろ……
みさきが留学に行った事聞かされてなくて、俺、何回もお前の家に行ったんだよ?
あこに拝み倒してみさきが留学したこと教えてもらって、しかもめちゃくちゃ怒られてさ」
……知らないよ、そんなこと
「自分がしでかしたことに気付いても、みさきはいないし
今度、あこかとよきにでも聞いてみて、ナルでもいいよ……」
理一は自分で呆れたかのように鼻で笑って「俺、お前がいなくてすっげーすさんだ日々を過ごしてたから」と言った
だけど、アタシはやっぱり振り向けずにうつむいているだけ
「イライラして、落ち込んで、ムカムカして、無気力で……
そんな時にチャコちゃんに誘われたんだよ
お前みたいな関西弁で“二番目でいいから付き合って”って」
そういえば関西弁で興奮してたって……あの先輩も言ってたっけ
「もう、悲惨
チャコちゃんのお兄さんが学校まで殴りこみにくるわ
さやかが骨折するわ
あこにいじめられるわ
とよきとナルにバカにされるわ
龍一にまで出し抜かれて……
……一番ひどくて怖かったのは、MJ」
アタシの体から力が抜けていく
「MJに言われることは、マジでいちいちキツかった
……けどさ
あんなにボロカスに言われても、“や~めた”ってならねーの」
あこからもMJからも、アタシがいない間の理一の話は聞いてない
「仲間なんかじゃない……
チャコちゃんじゃ全然ダメ
さやかでも無理
誰も、みさきの代わりになんてならないから……
みさきじゃないとダメだから、だから」
不自然に理一がそこで言葉を止める
かわりに背後から近づいてくる足音
顔の横から腕が出てくると、後ろからアタシにもたれかかってきた
頭に理一が頬を寄せているのがわかる
ほどけば簡単にはずれる力でまわされた腕は、弱々しかった
みさきが留学に行った事聞かされてなくて、俺、何回もお前の家に行ったんだよ?
あこに拝み倒してみさきが留学したこと教えてもらって、しかもめちゃくちゃ怒られてさ」
……知らないよ、そんなこと
「自分がしでかしたことに気付いても、みさきはいないし
今度、あこかとよきにでも聞いてみて、ナルでもいいよ……」
理一は自分で呆れたかのように鼻で笑って「俺、お前がいなくてすっげーすさんだ日々を過ごしてたから」と言った
だけど、アタシはやっぱり振り向けずにうつむいているだけ
「イライラして、落ち込んで、ムカムカして、無気力で……
そんな時にチャコちゃんに誘われたんだよ
お前みたいな関西弁で“二番目でいいから付き合って”って」
そういえば関西弁で興奮してたって……あの先輩も言ってたっけ
「もう、悲惨
チャコちゃんのお兄さんが学校まで殴りこみにくるわ
さやかが骨折するわ
あこにいじめられるわ
とよきとナルにバカにされるわ
龍一にまで出し抜かれて……
……一番ひどくて怖かったのは、MJ」
アタシの体から力が抜けていく
「MJに言われることは、マジでいちいちキツかった
……けどさ
あんなにボロカスに言われても、“や~めた”ってならねーの」
あこからもMJからも、アタシがいない間の理一の話は聞いてない
「仲間なんかじゃない……
チャコちゃんじゃ全然ダメ
さやかでも無理
誰も、みさきの代わりになんてならないから……
みさきじゃないとダメだから、だから」
不自然に理一がそこで言葉を止める
かわりに背後から近づいてくる足音
顔の横から腕が出てくると、後ろからアタシにもたれかかってきた
頭に理一が頬を寄せているのがわかる
ほどけば簡単にはずれる力でまわされた腕は、弱々しかった



