☆ハイローハート

「みさきの事、簡単にエッチさせてくれる女だって思ったことは一度もない」

「うそつき」

「ほんとにほんと」

「もういいって」

ゆっくりと歩き続けて振り向かないまま理一に返事をする


「聞いて」


いや

もう、話したくないし聞きたくない


「……みさき、お願い」


理一はいつもずるい

人の良心に訴えかけてくるんやから……

自分は、散々自分勝手するくせに


「俺が、あんな……事言った日、覚えてる?」

「簡単にヤレる女って言った日のこと?」

「……そう」


次の一歩を自然に止められてしまった


「あの日お前の家から国坂が出てくるのを見て、俺きげん悪かったんだ」

「家に入ったことないよ、国坂くんは……
アタシが留学から帰ってきて付き合うまで、家の中に入った事はない」

「俺は、みさきの家から出てきたと思ったんだよ
……で、今から思えばヤキモチなんだけど、その時はなんか、ただむかついて……
傷つけてもいいやって思って言った」


…………返事に困る


「死ぬほど後悔してる
許してもらえるまで、何度でも謝る」

アタシは足元の小石をじっと見ていた

振り返れない

かと言って、この場を立ち去れないよ……