試合が終わっても、観客席にいる女子達はなかなか立ち上がらなかった
やっぱり選手と友達だからかな??
前半で1-1だった試合は、イケメン背番号10のさよならシュートで命からがら勝ったって感じ
ナルと風香ちゃんが
「風香ちゃ~ん」「ナルヤく~ん」
って手を振り合っているのがかわいい
理一は誰かと話しているところを二人組に「西田先輩♪」って呼ばれて手を振られて、手をあげ応えている
そんな光景
ベンチに座っているさやかにタオルを渡してもらっている姿
……別に、アタシじゃなくてもいいんじゃ……
彼女にしようと思えば、いつでも誰か周りにいるやん
さやかに水筒を渡してもらった理一がそれを飲みながらこっちを見上げたけれど、ざわざわと胸が騒いで思わず目をそらしてしまった
理一に愛されているさやかが羨ましかった
大切にされてて、本当に羨ましかった
そんな風に女の子を愛せる理一が……好きだったの
体内に確かに存在するこの想いは、一度失くしたはずの気持ち??
それとも新しく生まれてきた気持ち???
土のニオイを感じる
夏と秋の境目のように、気持ちが行ったり来たりする
季節の変わり目はなぜかいつもちょっと不安になって、切なくなるの
寂しくなるの
一人になりたくない
誰かに大切にされていたい
愛されていたい
特別な存在でいたいの
その願いを叶えて包んでくれるから、アタシは国坂くんが……好き
ごめんね、理一
やっぱり選手と友達だからかな??
前半で1-1だった試合は、イケメン背番号10のさよならシュートで命からがら勝ったって感じ
ナルと風香ちゃんが
「風香ちゃ~ん」「ナルヤく~ん」
って手を振り合っているのがかわいい
理一は誰かと話しているところを二人組に「西田先輩♪」って呼ばれて手を振られて、手をあげ応えている
そんな光景
ベンチに座っているさやかにタオルを渡してもらっている姿
……別に、アタシじゃなくてもいいんじゃ……
彼女にしようと思えば、いつでも誰か周りにいるやん
さやかに水筒を渡してもらった理一がそれを飲みながらこっちを見上げたけれど、ざわざわと胸が騒いで思わず目をそらしてしまった
理一に愛されているさやかが羨ましかった
大切にされてて、本当に羨ましかった
そんな風に女の子を愛せる理一が……好きだったの
体内に確かに存在するこの想いは、一度失くしたはずの気持ち??
それとも新しく生まれてきた気持ち???
土のニオイを感じる
夏と秋の境目のように、気持ちが行ったり来たりする
季節の変わり目はなぜかいつもちょっと不安になって、切なくなるの
寂しくなるの
一人になりたくない
誰かに大切にされていたい
愛されていたい
特別な存在でいたいの
その願いを叶えて包んでくれるから、アタシは国坂くんが……好き
ごめんね、理一



