☆ハイローハート

汗で濡れた髪がアタシに触れる

アタシの服に顔をぐりぐりなすりつけるから

「もうっ!アタシの服で汗拭いたやろ~~」と笑うと

「パワーチャージできた、サンキュ」と両目を瞑って理一が笑った


……なんなん

相変わらず人懐っこい犬みたいな顔して……


誘惑に負けそうになるのを、まばたきしてごまかす


「ね、理一
ギャラリーの女子達が“西田くんかっこいい”って言ってんねんけど、西田って人レギュラー?
背番号何番の人??
今日いる??」


理一が目を丸くしてアタシを見ている

そして“ハハッ”て笑うと「今日出てるよ、背番号3の人」と言ってアタシを置いて走って行ってしまった


その背中には“RIICHI”って名前の下に大きく「3」って……


え?背番号3の人って……


「あーーーーっっ!」


と言いながらアタシはあわててあこ達の所に戻った


「あこ!あこ!!」

「何、どーした??」

「理一って、苗字が西田なん??」

「……は?今更なにその質問、理一の苗字が何だと思ってたわけ??」

「いや、理一は理一で……苗字があること忘れてた」

「西田理一だよ」


えー!じゃあさっきから熱烈な声援を受けてた西田くんは、理一って事??


「え!じゃあ大人気の西田先輩って、モロの理一くんの事?」


ちひろがそう言った声がデカすぎてアタシが思わず彼女の口を押さえると、フガフガって二人して勢いよくイスから落ちそうになった