「もう一人の女の事、気付いてないの?」

と聞かれても、答える気がしなくて口を閉ざす

「なんでさやかだけじゃダメなのよ」

とあこに言われて……「別にダメじゃねえけど、……チャコちゃんに二番目でもいいとか言われたし」とボソボソ答えた

「俺、ちゃんと最初に彼女いるって言ったけど、それでもいいって」

あこはとよきの顔を見て「こんな男のどこがいいんだろ」と声をひそめるわけでもなくはっきりと言って、俺はまた口を閉ざした


「それだけじゃねーだろ」


とよきに言われて首を傾げる
……それだけ、だけど??


「チャコって女が関西弁しゃべるからだろ」

とよきのその言葉にあこが驚いている

「理一……その子はモロじゃないよ??」

「いや、確かに関西弁でみさきっぽいけど、でも標準語にちょっと混ざる程度で……
みさきとは全然違うし、
たまにみさきとかぶるけど、でもそれは同じ関西弁だから仕方ないっていうか」

あこは目をパチパチさせて俺を見てて

とよきは「な?頭がバカんなってるだろ?」と言う

……俺、元々そんな頭良くねーし


日ごろはあんまり口にしないのに、あこといると何度も何度も「みさき」と俺の口から出てくるから……
変な感じ

「なあ、あこ……」

「ん?」

俺の呼びかけに珍しくまともにこたえてくれたあこに甘えて……


「みさき……元気??」


と聞いてしまった

「元気だよ」

「そっか……」

「理一……モロに会いたい??」


は?みさきに??