☆ハイローハート

マンション近くのコンビニでバランスを考えてサラダとスープを買った

食後は絶対ホットコーヒーを飲みたい人らしい理一のために切らしていたインスタントコーヒーも買う


理一は駐輪場に自転車を止めに行っていて、マンションのエントランスで待ち合わせをしていた


「あこのチャリキー、明日でいいだろ?」

理一が鍵をチャリンと鳴らす

「うん……夜からは出かけないやろーしね」

「で、俺帰ったらシャワーあびたいんだけど」

「もう、わかったって
自分の家で入る気はないんやろ~?」

めっちゃわがまま……


エレベーターに乗って5階を押すと壁にもたれた

途端に理一がアタシの顔の横に片手をついてかがみこんでくると、…………キス


やっぱ、不意打ちだし


「ちょっと、理一……」

「はあ……めっちゃ我慢した」

と理一がため息をつく

「何の我慢?
全然我慢してないやん」

「したよ、だって俺もう、ミスドに入る前からこうしたかったし」


拒絶する力も意志もなく、押し当てられる理一の唇を受け入れる

5階につく寸前で体を離した


玄関の鍵をあけてドアをあけると、室内はほの暗くて少し暑い……理一はアタシの後から入ってきて鍵をかけた


廊下を歩いていると理一がアタシを後ろからつかまえて、体の向きを変えると強引なキスで熱を伝えてくる
抱きしめる手はアタシの腰をなでまわして、ギュッと巻きついてきて……


Tシャツの中に手、入ってる……


理一の指先の感触を初めて体に感じて、アタシの心臓は大きく振動した