「これ貸してあげる、ミキサー車」
男の子にミニカーを渡された
「……これ、ミキサー車って言うの?」
「そうだよー、こっちはー、コマツブルドーザー」
……メーカー名までちゃんといえてるやんっ
見せてくれたミニカーにはKOMATSUと書かれてあって感心する
「見てて」
と男の子はミスドのトレイにコマツブルドーザーをガッシャンと衝突させて「ガガガガガッ!」と押していく……
「ちょちょちょっと、そんなんしたら割れてまうやんか
壊れてしまうから、優しく優しく」
思わず店員がこっちを見ていないか確認したけれど、誰も見ていなかった
理一がトレイに色々のっけてやってくるとアタシの向かいに座る
「お兄ちゃん、誰?」
「……」
理一はその男の子の顔を(ん?)と見ている
「お姉ちゃんは僕と遊んでるから、お兄ちゃん帰っていいよ」
「このお姉ちゃんは、お兄ちゃんが連れてきたんだぞ」
理一がそう言うと、男の子はちょっと悔しそうな、それでいて悲しそうな顔をして「お姉ちゃんは、僕と遊ぶよね?!」とアタシを見た
「このお姉ちゃんは俺のなの、だからダメー」
「もう理一、子供をいじめるな!!」
といさめたけど……
“俺の”って言った、今……
「すいませーん、……もう!
邪魔しちゃダメでしょ」
お手洗いから出てきた母親らしき人物が、男の子の手を引いてこちらに頭を下げながら歩いていった
「あ!ミキサー車!」
と男の子を追って、その小さな手に返すと、バイバイとミニカーを握り締めた手を振ってくれた
「バイバイ」
男の子にミニカーを渡された
「……これ、ミキサー車って言うの?」
「そうだよー、こっちはー、コマツブルドーザー」
……メーカー名までちゃんといえてるやんっ
見せてくれたミニカーにはKOMATSUと書かれてあって感心する
「見てて」
と男の子はミスドのトレイにコマツブルドーザーをガッシャンと衝突させて「ガガガガガッ!」と押していく……
「ちょちょちょっと、そんなんしたら割れてまうやんか
壊れてしまうから、優しく優しく」
思わず店員がこっちを見ていないか確認したけれど、誰も見ていなかった
理一がトレイに色々のっけてやってくるとアタシの向かいに座る
「お兄ちゃん、誰?」
「……」
理一はその男の子の顔を(ん?)と見ている
「お姉ちゃんは僕と遊んでるから、お兄ちゃん帰っていいよ」
「このお姉ちゃんは、お兄ちゃんが連れてきたんだぞ」
理一がそう言うと、男の子はちょっと悔しそうな、それでいて悲しそうな顔をして「お姉ちゃんは、僕と遊ぶよね?!」とアタシを見た
「このお姉ちゃんは俺のなの、だからダメー」
「もう理一、子供をいじめるな!!」
といさめたけど……
“俺の”って言った、今……
「すいませーん、……もう!
邪魔しちゃダメでしょ」
お手洗いから出てきた母親らしき人物が、男の子の手を引いてこちらに頭を下げながら歩いていった
「あ!ミキサー車!」
と男の子を追って、その小さな手に返すと、バイバイとミニカーを握り締めた手を振ってくれた
「バイバイ」



