☆ハイローハート

15分もしない内に理一が降りてきた

ほかの階の人も乗っていて「こんにちは」と挨拶する


「理一、大丈夫やった?」

「なにが?」

「あこ……」

「なんか、また怒られたな
モロに簡単に手出すなッとかゆうから、“お前みさきが大好きか”って言ってやったら“大好きだし!!!”って熱烈告白してた」


……あこ~~
アタシも大好きやからッッ!!


ジーンズを腰履きしてボーダーのポロシャツを着た理一と一緒に薄暗い駐輪場に向かう

「あこってさ、何があったんだかしらねーけど中学の頃から友達と浅く広くしかつきあわねーヤツだったからさ
みさきみたいにめちゃくちゃ仲良くなってるのって初めてじゃねーかな??」

「え?そうなん??
アタシもアタシも!!
中学の時なんて女子には総無視されて、男子とばっかり一緒におった」

理一がアタシをギョッと見る

……しまった、思わず言ってしまった


「男とばっかりいるから女子にねたまれるんだろ」

「……うん、でも……しゃーないやん」


あこの自転車を見つけてチャリキーを理一に渡す


理一が自転車の列からあこのチャリを引き出すと「あこは大丈夫だよ、アイツはアイツでモテるから……ねたんだりしねーし」とニコッと笑った

彼がサドルにまたがってゆっくり走り出した自転車にバランスを取って飛び乗った


「アタシとあこは男の趣味が違うしね」

「男の趣味?」

「そう、仲イイ友達でも男の趣味がかぶると最悪」

「みさきの男の趣味って?」


駐輪場を抜けるとめちゃくちゃ明るくて一瞬目がくらんだ