白い華

全員が焼香を終え外に出た。


誰も帰ろうとしなかった。


それを見かねた両親が最後の挨拶を始めた。


母親の輪郭があの子そっくりだった。


そんなことを思っていると、何も悲しくないのに涙が出てきた。
気分が悪い。