HELLO

「いやあ、食った食った」

そう言ってお腹をたたいた親太朗に、
「ちょっと、おじさんじゃないんだから」

私はツッコミを入れた。

「うるさいわ」

親太朗が何クソと言うように言い返した。

ちょっとだけ日が長くなった空の下を歩きながら、私たちは家路に向かっていた。

さすがに、夕方だもん。

いくら何でも、待ってないよね。

約束の時間からかなり過ぎている。

「杏樹?」

親太朗に呼ばれ、ハッと我に返った。

「やっぱり、月人さんはかっこいいよねー」

ごまかすように、私は話題を出した。