HELLO

「私、てっきり杏ちゃんは親太朗くんと結婚するって思ってた!

ねえ、誰?

どんな人?

かっこいいの?」

作業そっちのけで、ジウさんは私を質問攻めにしようとした。

「いや、まだ結婚とか売約とかはその…」

私は戸惑うことしかできない。

一体どうすればいいのだろう?

何気に時計に視線を向けると、11時30分だった。

約束の時間はもうすでに過ぎている。

片桐、もう帰っちゃったかな。

30分も過ぎてるうえに、私はこないのだ。