HELLO

中へ入ると、ナースセンターへと足を向かわせた。

「あの、すんまへん」

仕事をしていた1人の看護師に親太朗は声をかけた。

「僕、立花の弟です。

僕たち、姉に呼ばれてやってきたんですけど姉はいますか?」

そう聞いた親太朗に、
「ああ、百合子さんなら院長先生に呼ばれて院長室に」

看護師が答えた。

「い、院長室!?」

私たちは顔を見あわせた。

「お急ぎの用でしたら、院長室の方にご連絡を入れますが」

「と、とにかく、姉はそこにいるんですね?」

早口で言った親太朗に、
「はい」

看護師が首を縦に振ってうなずいたのを確認すると、私たちはナースセンターを後にした。