しかし…一体何だったのかしら?
私は考えていた。
片桐が目を伏せた時に見えた、影の正体。
そりゃ、ショックだったからよね。
婚約者がいたんだから。
…ウソだけど。
「杏ちゃん、あんま食べてへんやん」
百合子ちゃんの声で、焼き肉屋にいることを思い出した。
「そやで。
久々の焼き肉やで?
最低でも10年分は食わな」
「わわわっ…」
私の皿に親太朗が肉をどんどん乗せてきた。
ちょっと無理だって。
皿のうえで山盛りになって行くお肉を私は見ていることしかできなかった。
私は考えていた。
片桐が目を伏せた時に見えた、影の正体。
そりゃ、ショックだったからよね。
婚約者がいたんだから。
…ウソだけど。
「杏ちゃん、あんま食べてへんやん」
百合子ちゃんの声で、焼き肉屋にいることを思い出した。
「そやで。
久々の焼き肉やで?
最低でも10年分は食わな」
「わわわっ…」
私の皿に親太朗が肉をどんどん乗せてきた。
ちょっと無理だって。
皿のうえで山盛りになって行くお肉を私は見ていることしかできなかった。



