HELLO

あの後、私はいろいろな人たちから思いっきり冷やかしを受けた。

どんなに言い訳を言っても、彼らの冷やかしで見事に交わされた。

本当に、私の人生は交わされてばかりだわ…。

そう思いながらさいマサさんの前に歩み寄って、
「何でしょうか?」
と、質問した。

「これなんだけど」

そう言って彼の懐から出されたのは、革製品の長財布だった。

「昨日山崎さんが相手してたお客様が忘れたみたいなんだ」

間違いなくそれは片桐祐二の財布ですね。

「ちょうど片桐さんから電話があって、今すぐに山崎さんと言う方に届けて欲しいって」

あんのヤロー…。

一抹どころの問題じゃない殺意が沸々と私の中でわいた。