HELLO

親太朗は『陣内コーポレーション』と言う会社の営業部で働いている。

「しかし、こっちとしては早よ出てって欲しいわ。

いつまでもおられたら困んねん」

そう、私は親太朗と同居生活をしている。

去年の秋に住んでいたところを追い出され、親太朗のところに転がり込んできたのである。

「別にいいじゃない、減るもんじゃなし」

そう言った私に、
「俺が迷惑なんや!

結婚するなり何なりして早よ出てけ!」

親太朗が言い返した。

「嫌じゃボケ!

誰があんなんと結婚するか!」

「あんなんって、どんなヤツや!」

「こんなヤツ!」

売り言葉に買い言葉をしても仕方がないから、私は親太朗に名刺を見せた。