HELLO

その時の祐二の気持ちを考えると、私の胸が痛くなった。

自分の犯した罪に、まだ子供だった祐二は苦しんでいた。

どれだけ、つらかったのだろう。

そう思ったら、私の目から涙が出てきそうになった。

「だけど、その子がこの世に生を受けることはなかった。

千代子さんが階段から足を踏み外して転んだせいで、その子を流産してしまったんだ。

子供を亡くしたことで、さらに千代子さんの心はひどくなった。

もうどうすることもできないくらいに、ボロボロに荒れてしまった。

考えた結果、この間行った田舎に千代子さんを療養させて彼女の心の病が治るまで1人で静かに暮らしてあげる――それが、俺が考えて出した結論だった。

それで親父とは揉めたけど、彼女には早く元気になって欲しかったからそうした」

そこまで話し終えると、祐二はうつむいた。