HELLO

祐二の話を聞き逃さないように、私は耳を傾けた。

彼だって、真剣に自分の過去と向きあっているんだから。

「そんな環境だったから、千代子さんの心は荒(スサ)んで行った。

自殺までしようとした。

俺は彼女に死んで欲しくなくて、何度も自殺を止めた。

けど、俺が止めても彼女はまた自殺しようとする。

それに耐えることができなくて、17歳の時に半ば勢いで千代子さんと肉体関係を持ってしまった。

千代子さんを、抱いたんだ」

そう話している祐二の目は、潤んでいた。

親戚からのひどい仕打ちに心を壊して、祐二のお母さんは何度も自殺しようとした。

そのたびに祐二は彼女を止めて、何とか未遂に終わらせてた。

でも、祐二もつらかったんだよね。