HELLO

名刺だった。

私はそれを拾うと、見つめた。

電話番号とメールアドレス…はどうでもいいから、まずは名前の方を確認しなければ。

「片桐祐二(カタギリユウジ)」

そう言った男こと片桐祐二に、私は視線を向けた。

「それが俺の名前だ。

これでわかっただろ?」

わかったことはわかりました。

「けど、断ります」

私は名刺を彼に返した。

「何でだよ」

そう言った片桐に、
「名前だけ知ってもあなたの全部がわかった訳じゃないので」

私は言い返した。

プラス、何気に上から目線なのも気に入りません。