久しぶりの親太朗の家は懐かしかった。

って言っても、そんなに時間は経っていないんだけど。

「ほいで、何があったん?」

ソファーに腰を下ろすと、親太朗が聞いてきた。

「何かあったからきたんやろ?」

親太朗の問いに、私は今までのことを話した。

昨日信子さんに会ったこと。

今日彼女に会って、祐二の過去を聞いたこと。

それで、祐二とケンカになったこと。

親太朗にみんな話した。

「そっか…」

話し終えた後、親太朗は息を吐いた。

「私ね、軽蔑してないよ?

そりゃ、お母さんと肉体関係を持っていたと言うのは驚いた。

でも、そんなことで私が軽蔑する訳ないじゃない」

泣きながら私は言った。