男は思考が停止しているのか、答える事も首を振る事もなく…ただ俺を恐れた瞳で見ている 「なぁ、知ってるか」 俺はもう一度ゆっくりと…低く静かに呟いた そしてクッと喉の奥に押し殺すようにして笑うと 「風神で一番狂ってるのは俺だって、」 そう言って男の顔面を思い切り目の前の鏡へとブチ当てた 何度も何度も……… 鏡には次第に小さな亀裂が走り 俺はそのまま片手で掴んだ男の頭をトイレのドアへと 叩き付ける