散らばった服に袖を通して、ソファーに置かれた携帯を手にとる。 確かこの携帯がレツからの初めてのプレゼントだった。 レツとオソロイの携帯…レツと色違いの白い携帯 それに一度視線を落として、ポケットにクイッとしまい込む。 色んな事があったな… バカ女に嫉妬してイライラしたり レツのイトコを彼女だと間違えたり 今だからこそ笑えるけど…あの時の私はとにかく必死で、レツを好きだという事さえ気が付いていなかった