「手?」 「あぁ」 「何で手?」 「いいから」 半ば無理矢理レツに右手を捕まれシーツがカサッと音をあげる。 「…え……これ……」 右手にキラリと光るソレ 薬指でここぞとばかりに輝いているソレ 「お前が高校卒業したら左手につけてやるよ」 ニヤリと笑ったレツの顔は、すでに私の涙で滲んで見えて 「ジュン、誕生日おめでとう」 この言葉にまた涙が溢れて出した。