「それよりさぁ」 そんなシンミリ空気を自ら打ち崩すように、ハルマは持っていた雑誌を私の方へと向けてくる。 「ここって、倉庫からわりと近くない?」 「あ、ほんとだ」 ハルマが開いたページには、キラキラと美味しそうなケーキが載った写真。 「あいつらもいないし、食べに行こうか」 ニコッと笑ったその横顔は、さっきのシンミリ雰囲気なんかカケラも感じなくて 「うんっ」 私もつられてニコッと笑った。