「レツ」 そのハルマの少し遠慮がちな声にレツがハッとして私の方へと視線を向ける。 やっぱり変だ、レツはふだんぼーっとする事はあってもトリップをする事はない。 「倉庫行くぞ」 「え…でも」 きっとレツは今そんな気分じゃないはず。でも私を映し出すその瞳はさっきの冷たさは消えていて 「ケーキ、食うんだろ?」 フッと笑う。