「……ジュンちゃん」



彼女がどうしてここにいるのかとか

もうチャイム鳴るのにとか…疑問はたくさんあるけれど



なにより、昨日の事を思い出すとギリっと掴んでいた鞄に力を込めた。



私を騙したみすず

私をハメようとしたみすず



睨み付ける私にみすずは、しゃがんでいた腰を上げると



「ごめんなさい」



深く頭を下げた